火星

火星が「火星」という名前で呼ばれている由来とは?

現在、太陽系の惑星として、私たちの住む地球をはじめ8つの天体が知られています。

それぞれの惑星は、名前がつけられており、日本では水星・金星・地球・火星などの名前で呼ばれています。

しかし、火星のことを、何故私たちは「火星」と呼ぶようになったのでしょうか。

普段当たり前に呼んでいる名前ですが、その秘密に迫ってみましょう。

古代中国の思想から「火」星と名付けられた?

火星が「火星」と呼ばれる由来をさかのぼっていくと、古代中国の思想「五行思想」にたどり着きます。

五行思想とは、古代中国の自然哲学の思想で、すべての事物は五つの要素「木」・「火」・「土」・「金」・「水」で成り立っているという考え方です。

古代の中国では、すでに五つの惑星(水星・金星・火星・木星・土星)の存在が知られており、それぞれ古くからの呼び名があり、火星ももともとは、「熒惑(けいこく)」と呼ばれていました。

この五行思想の考え方から、五つの惑星それぞれに、各要素があてはめられていく中で火星は、その赤い色から「火」の要素をもつ星とされ、これが広く一般に知られるようになり、「火星」と呼ばれるようになったと考えられています。

西洋では軍神マルスの名で呼ばれる

火星は英語では「Mars(マーズ)」と呼ばれています。

この呼び名の由来をたどってゆくと、古代ギリシア時代にたどり着きます。

エジプト文明やメソポタミア文明から星座の知識が伝わった古代ギリシアでは、神話や伝説に出てくる登場人物を星座にあてはめ、それぞれの星座に名前がつけられていきました。

これらの星座とはまったく動き方がことなり、星座の間をうごきまわる惑星には、ギリシア神話に登場する神々の名前がつけられました。火星には、その赤い輝きが戦争をイメージさせるため、ギリシア神話では戦争の神とされる「アレース」の名前がつけられました。

この呼び名が古代ローマに伝わり、アレースと同じくローマ神話で戦争の神とされる「マルス」の名で火星を呼ぶようになりました。

そして、現在も使われているマーズという呼び名は、このマルスが残った呼び名なのです。

Mars_23_aug_2003_hubble

最後に

東洋、西洋ともに名前の由来に火星の色が関わっているのが面白いですよね。

同じく、夏の南の空に赤く輝く星として有名なさそり座のアンタレスは、「アンチ・アレス」(アレス=火星に敵対するもの)が語源なのだそうです。

ちなみに、日本では「夏日星(なつひぼし)」という火星の呼び名がありました。あまり耳にすることがない呼び方ですが、現在も俳句や短歌などのなかで使われることがあるようですよ。

関連記事

  1. f8c66e445e6807ec1d897f35e00bab24_s 火星移住計画プロジェクト 酸素はどうやって、生産するの!?
  2. ddd 火星は何故赤い その理由は火星の大地にあった!?
  3. da4a02ffd564c78a5e1373d712979d2e_s 火星の大気には酸素が含まれる!? 火星の大気成分事情
  4. 94a5ef0a360295711cac8eb0ee325c8b_s 火星の重力は地球と比べて、どれくらい? 重力がもたらす影響につい…
  5. 14acf9b5fb716af785bb784758ba7075_s 火星への片道旅行!? マーズワンプロジェクトで火星に行くのにかか…
  6. 91052455_d0691d4cd3_o 地球・月・火星の大きさを比較するとどんな感じ?
  7. MRO 地球のおとなりの惑星 火星の衛星の数はいくつ?
PAGE TOP